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おりしも世の中では、日本の洋画家がイタリアの同業者に盗作で訴えられているのですが、最近知り合いにとある漫画家の盗作疑惑を検証してるサイトというのを教えてもらい、見てみました。

そしたら…まあ、かなり悪質な部類だと思うんですよ。商業誌でも描いてるし、同人誌なんかも出してる人なんですが。中には商業誌に掲載されている他人のまんがをそのままコピーして同人誌の原稿にしていたりもして。

でも、中には構図が似てるだけ、モチーフが同じだけっていうのもあるんですよ。
こんなものまでパクリ扱いされたら、ちょっとたまらん…というレベルのものまで、検証されてるんですね。

この程度でパクリ扱いされてたら、大抵の漫画家やイラストレーターも黒になるだろっていう。だって「ありがちな構図」とか「かっこいいポージング」なんて限られてるじゃないですか。重ね合わせた時にぴったり線が重なるっていうくらいの「トレース」「模写」「コピー機使用」みたいなのは私も黒だと思いますけどね。でも誰が書いても大体こんな感じになるだろみたいなのまで言われてもねえ…。

多分検証サイトの人たちは、検証するのが楽しくて、エスカレートしているのだと思います。
何事もやりすぎるのはよくありません。
確かに、他人の創作物をトレースしたりコピーして、それを自分の創作物として発表するというのは、法律的にも倫理的にもいけないことです。
ですが、それを世間に訴える側の人が、そういう風にいきすぎた行為をしてしまうと、主張している内容自体にマイナスの偏見を持たれてしまうという弊害が生じると思います。
つまり、本当に弾劾して訴えるべき内容だけに絞らないと、意見を他者に真剣に受け止めてもらえなくなるんじゃないかと思うのです。
検証サイトで検証すべきこととして上げられている画像を見る限り、なんかもう駄目な感じ。

サイトでは「灰色の案件も積み重ねていくことによって」云々というようなことが書いてありましたが、私に言わせると、灰色の案件なんて幾つ積み上げても黒にはならないのです。もし灰色の案件しかないケースだったらそれも良いかもしれませんが、この場合、灰色の案件の他に「あきらかに黒」な案件があるじゃないですか。たとえ数が少なくても黒い案件があるのであれば、それを重点的にせめていくべきです。それは法律違反ですからね。どう考えても非があるのは明らかに相手側です。

ところで著作権違反ってのは、著作権保持者しか訴えることが出来ないのだそうです。
ですから検証サイトの人たちがいくら検証をして黒だと訴えたところで、それを根拠に警察が違犯者を逮捕するということにはならないと思います。勿論検証サイトの人たちもそんなことは承知の上で、趣味で「検証」してるんだと思いますけどね。

とまあ色々と書いて来ましたが。
上記の検証サイトでやりだまに上がっている漫画家さん、私も以前2冊程同人誌を買ったことがあります。
好きなジャンルの本だったので買ったのですが、どうにも絵柄が好きになれなくてそれきりだったなあ。
というか、「やりすぎて失敗した装丁の例」として反面教師にさせていただきました。
多分根本的にセンスが悪いのじゃないかと思います。
まあそれと著作権違反をするしないは別の問題ですが…。

2006年05月30日

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